霊園には意外な来園目的を持つ人が訪れる

故人が眠るために存在する霊園には、意外な目的を持って来園する人がいます。彼らは各々の目的を果たすため偶然に霊園を訪れたのではなく、確固たる理由があるので赴く場所として選択した可能性が高いです。霊園に特有の良さがもたらす恩恵は、老若男女問わずさまざまな人を惹きつけています。

霊園でトレーニングを行う部活動の集団は一定数存在し、その理由は理にかなっています。日当たりがよく素晴らしい景色が見渡せる場所が霊園の候補地となるので、しばしば高台が挙げられます。高台には急な坂道が豊富にあるので、足腰を鍛えるトレーニングを積むにはうってつけの場所と言えます。近くに火葬場が設けられている霊園は数多くあり、なおかつ遺体搬送のため病院が併設されている事例は少なくありません。

万が一にもトレーニング中の生徒が大怪我した場合でも素早い手当が可能になるので、教え子の身の安全を確保する義務がある先生にとっては好都合な場所というわけです。

カップルが霊園に訪れる事例は珍しくないのですが、その目的は夕日にあります。高台に位置していることが多い霊園は遠くの景色を見渡すことが容易なので、夕日鑑賞に適しています。霊園の名を冠している場所ですから夕日鑑賞向けではないと考える人もいますが、綺麗な景色が見られるので訪れるカップルは後を絶ちません。また、霊園には草木の手入れをしたり見回りを実施する職員が常駐しているので安全に夕日鑑賞を楽しめます。

時代のニーズに即した霊園のサービス

最近では、遠方にあるお墓になかなかお参りに行けない人のために、お墓参りの代行をしてくれるビジネスがあります。実は霊園自体で、そのようなお参り代行・墓地清掃代行サービスを行っているところもあります。とある霊園では、お供え物のセット内容によって2000円程度からのお参り代行を行っています。実施後は確認のための写真を郵送してくれるのは、どのセット料金でも共通です。また、墓地清掃代行は広さによって料金が分かれており、墓石の水洗いや雑草抜きなどの基本コースを3000円程度からの料金で行ってくれます。

さらに至れり尽くせりのサービスとして、お参りタクシー送迎プランなるものを用意している霊園もあります。その内容は、指定日までにお墓の清掃を済ませておいてくれて、当日は迎えのタクシーで自宅から霊園まで行き、霊園で用意されたお花・お供物・お線香・ろうそくでお参りを済ませて再びタクシーで自宅まで送ってもらえるというもの。これなら高齢の方でも、手ぶらでタクシーに乗るだけで、自分でお参りをすることが容易です。

また、人間だけでなく同じ霊園内で、ペットの合葬墓が用意されているところもあります。清掃や読経供養、骨箱・骨壷のお焚き上げ料などまで含まれたペット合葬墓使用料は、一式30000円程度となっています。犬・猫・鳥・ハムスターなどが納骨できるとされています。

これらのまさに時代に即した形のサービスを提供する霊園はこれからも増え、また新しいサービスも期待できそうです。

霊園も経営努力しているのですね

妻の父親が亡くなった時の事です。生まれは県外にあったのですが、そちらにお墓を作ってしまうとお盆やお彼岸、年末年始に家族で手を合わせに行くことができないという事で、義母の希望もあり、今住んでいる場所の近くの霊園にお墓を購入しました。

数年後義母も亡くなり、そのお墓に義父とともに眠っています。
買ったお墓のある霊園は、神戸の山を削って作った霊園です。という事なので市街地からは遠く離れており、タクシーで行くとなかなかの値段となってしまいます。
また、特に周りに何もないので、バスも通っていません。車を持っていない我が家としてはちょっとつらい場所にお墓を作ってしまったなぁと今になって思っています。
ただ、霊園の方でもそのあたりはすこし考えてくれているようで、土日やお彼岸、お盆などには最寄りの市営地下鉄の駅から無料の送迎バスを出してくれています。

しかし、霊園自体が山を削って作ったような大規模な霊園なので、少し時間を間違えると、バス乗り場には行列ができており、一回では乗り切れない時も出てきています。また、山を削って作った関係からか坂道が多く、送迎バスが霊園の中を回り、その霊園の中にバス停があるというような状況になっています。

私達も、霊園でお墓に手を合わせて「さて帰ろうか」と思った時にはもうバスは一杯で、30分ほど待たなければ次のバスが出ないというような状況になったこともあります。
しかし、霊園の方もなかなかサービスを考えているようで「積み残し」のあった場合は、もう一台小さ目のマイクロバスを出してくれたり、自家用車で最寄りの駅まで送ってくれたりするようなこともしてくれます。

また、最近はお彼岸やお盆など、たくさんの人がお参りに来る期間は、「冷たいジュースや缶ビールを売る店」が出ていたり、一緒に連れてこられた子供たち向けに「たこ焼き屋」や「はやりのキャラクターグッズの当たるくじ引き屋」を作ったりしています。

お墓のそばでお祭りをしているようでなんだか違和感があるのですが、まだ「お墓参り」という事の意味のよくわかっていない子供たちにとっては、これもまた一つの霊園のサービスなのかなぁと、少し首をひねりながら思っています。ただ、お墓でさえも、経営には努力しないといけない時代なのだなぁと思い、少しさびしい気分になりました。